【こびとや Mei.Wインタビュー 前編】こびとやに至るまでとファンタジーとの向き合い方

Mei.W

今回はこびとや制作者であるMei.Wへのインタビュー 前編です。
現在、「こびとや」として”小さな幸せと癒しをお届けしたい”を目標にこびとのイラストを描いているMei.Wですが、「その作品がどういう思いで作られたのか」やMei.W自身について、Mei.Wの友人であり、こびとやを応援してくれている千代紙さんがインタビュー形式で深堀りしてくれました!

今回の登場人物

Mei.W(こびと作家)

今回インタビューされた人。
”小さな幸せと癒しをお届けする”を目標にこびとのイラストを描き、SNSに投稿したり雑貨として販売したりしている(活動名:こびとや)。

こびとやオフィシャルサイト
オンラインショップ

千代紙さん

今回のインタビュアー。
Mei.Wの友人であり、こびとやを応援してくれている。
文芸学科出身。「こびと作家」と最初に名づけてくれたのも千代紙さん。
こびとやの紹介記事をお願いするようになった経緯は千代紙さんの「こびとからの招待状」レビュー記事にて。

こびとや Mei.Wインタビュー 前編

こんにちは!先日展示会のレビューの方でお世話になりました、千代紙です!(`・ω・´)

本日は少々趣向を変え、Meiさんご自身のことや、作品世界に影響を与えた本などについてうかがっていくインタビューの場を設けさせて頂きました。いつも見ているこびとやの作品が、どういう思いで作られたものなのか..。前編・中編・後編の3つに分けて、お話をうかがっていきたいと思います。

今回の前編は、こびとやの画風についての話題から、ファンタジーとの向き合い方の話題へと発展。
Meiさんの源流となる価値観へ触れていきたいと思います。

こびとやに行きつくまで―憧れと自分の持ち味―

ーではさっそくですが、こびとやに行きつくまでの、Meiさん自身のことを聞いていきたいと思います。

実は我々、高校の同級生なんですよね。出会った時からすでに、こびとやの雰囲気は持ってらっしゃった気がします。こびとやの原形となるこびとのような絵は、もう高校の時にも、描いてらっしゃったような?

Meiさん「そうでしたか!?そう言われれば確かに、落書きのつもりでゆるく描いていたものは当時からこびとやの雰囲気に近かったのかもしれないです。そもそも、こびとやは、自分自身の一番描きやすい形というか、自然な形?を追い求めて行きついた感じなので…」

こびとやに至る以前に描いた緩いイラスト

なるほど。ブログにも、「続けやすいもの」ということでこびとになったとありましたもんね。

Meiさん「はい。それに、実はもともとは、『ちょっと冷たい感じのクールな絵』が好きで、そういう絵が描きたいという憧れがあったんですが、どうにも描けないというか..。自分としては、クールなかっこいい絵を目指して描いたはずなのに、何故かいつも『暖かみがあるね』と言われていました。それならいっそ、自然に出てしまっているらしい部分を強めていけば良いんじゃないかと思ったんです」

こびとや以前に描いた作品

持ち味というか、そこを特化させたのが今の画風ということですね。
こびとやのテーマが「小さな幸せと癒しをお届けする」ですけど、Meiさんのイラストは本当にそんな感じ。
それこそ、ちょっとご褒美に食べるチョコパイみたいな感じ(笑)

Mei.W
Mei.W

※インタビューの前の雑談でチョコパイの話をしていました。

Mei.Wはチョコパイが大好物で、この時も(千代紙さんとのクリスマス会を兼ねていたので)チョコパイを食べつつお話しています。

Meiさん「そう言っていただけると…!チョコパイじゃないですけど、でも、そういう感じで『ひと息つける』『ちょっと休憩』みたいな存在になれたらな、とは意識していて、イラストそのものはもちろん、グッズにする時の配色やSNSでの投稿も一応こだわってやっています。ちょっとした部分の色もできるだけ暖かみを感じる色を意識したり…」

そこにもこだわりがあるんですね!ちなみに、「冷たい感じのクールな絵」というのも気になるのですが、具体的に好きな画家などはいらっしゃいますか?

Meiさん「有名な画家で言えばルネ・マグリットが好きです!」

マグリットですか!意外!!でも、確かにマグリットは独特の世界観ありますよね。
やっぱりファンタジーというか、異世界感..みたいなものに、惹かれますか?

Meiさん「はい!ファンタジーや異世界にはものすごく惹かれます。純粋にそういうのが好きというのもあるんですが、現実と向き合う手段としても、大切なものだと思っていて。
ファンタジーや異世界の本を読んだり想像したりするのは、ただの現実逃避ではなく、それらを挟むことによって、逆に現実と向き合いやすくなるというところもあると思うんです。
現実を直視することも大切だとはおもいますけど、私自身が辛い時とかファンタジーの中で一旦休憩して、回復したり現実に冷静に向き合えるようにしたりしているので…」

「現実に向き合いやすくなる」というのはいいですね。単に逃避じゃないと。逃避で終わるわけではない。
そういった考え方って、どうやって出来たんでしょうね?

ファンタジーとの向き合い方―Mei.Wの源流―

ーMeiさんを語る上で外せない「ファンタジー」との向き合い方。
ここからは、彼女の源流とも言える考え方についてうかがっていきます。

Meiさん「一番影響を受けたのは、ミヒャエル・エンデの作品だと思います。中でも、『はてしない物語』は特に私の思考に大きな影響を与えている本です。何か考える時にしょっちゅう浮かびますね」

こびとやの初期のアイコン。下の本は「はてしない物語」をイメージしたあかがね色の本。

ー「はてしない物語」は、ドイツの作家、ミヒャエル・エンデの児童向けファンタジー小説。
悩みを抱えた主人公が、古書店で見つけた本の中に入り込み、その世界(ファンタージエン)での経験を通して少しずつ自分の心と向き合っていく、という物語だそう。

Meiさん「そんな『はてしない物語』の中に”ファンタージエンに絶対に行けない人もいる。行ったまま帰ってこれない人もいる。でも、行って帰って来れる人もいる。そういう人たちが両方の世界を豊かにするんだ”というような言葉があったと思うんですが、私のファンタジーに対する考え方は、多分この言葉の影響もあると思います。
私としてはこれを、現実だけでなく、空想の中に浸ったまま戻れなくなるのでもなく、空想の世界、あるいは想像力を大切にしたまま現実に戻れることで、人生や世界をより豊かにできる―みたいな意味と解釈していて…。
『はてしない物語』を読む前から本の世界や空想の世界に救われて現実と向き合う力をもらってはいましたが、この言葉で、『そういうことだったんだ』と思えたんですね」

 

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ー現実と葛藤する中で、空想の世界の持つ力を実感していたというMeiさん。空想と現実、両方持っていて良い。その「強み」が、Meiさんの作品世界を形作っている。

Meiさん「自分の作品も、ささやかですが、ちょっとだけ現実から一歩離れられる、そんな存在になれれば、と…。
現実を一時忘れさせてくれたり、それで逆に現実に向き合いやすくしてくれたり。単純に、人生や世界そのものを楽しくて豊かなものにしてくれたり..。ファンタジーには、そういう力があると信じています。そういう部分も含めてファンタジーに惹かれますし、大好きです。こびとやの世界もそんな人の心を支える一つになれたら良いな、と思って制作しています

そう言われてみると、Meiさんの作品は異世界が日常から地続きになっている感覚がありますけど、そういうところにも無意識に培った思想がでているのかもしれませんね。

この後、Meiさんは「はてしない物語」の内容についても熱く語って下さったのですが、ネタバレになってしまうのでそちらは泣く泣く割愛いたします..!
興味のある方は是非、図書館にも必ずあるような本だそうなので、読んでみて下さい!

Mei.W
Mei.W

ちなみに『はてしない物語』は文庫版もありますが、ハードカバーの方が物語をより楽しめる仕掛けが施されておりますので、できればハードカバーで読むのがおすすめです!

さて、Meiさんの作品世界のレシピが少しわかってきたところですが、本日はここまで!≡ω≡*

次のインタビュー記事では、
「こびとやのあり方」についてお聴きしていきたいと思います!
次回も、よろしくお願いします!
(`・ω・´)*+

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