ちょっとマニアックな山辺町観光-龍神水・ラベンダー園・玉虫沼

こびとと一緒の日常

こんにちは。Mei.Wです。
先日、友人(Cさん)と山形県山辺町を観光して来ました。
その様子を、相変わらずの小人目線と空想を盛り込んでご紹介します。

題して、「ちょっとマニアックな山辺町観光」です!

出発前

観光に行った日はあいにくの雨。小雨程度でしたが、せっかくのお出かけなのに残念…

 

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…と思っていたのは最初だけでした。

Cさんが、「神社とかに行くのに雨って縁起が良いらしい」と教えてくれて、一気にテンションアップ!

これから向かうのは「弁財天の水」に「龍神水」。弁財天様も龍神様も水に関係のある神様です!
つまりこの雨は神様からの歓迎の挨拶…!

最初の気持ちから一転、「なんて良い日なんだ!」とワクワクしてきました。

蕎麦処弁天(弁財天の水)

蕎麦処弁天さんは「弁財天の水」という湧き水を使っていらっしゃるお蕎麦屋さん。弁財天様は芸術の神様なので、良い作品を作れることを願って行ってきました。

お蕎麦はこんな感じ↓

山辺町のそば処弁天さんのそば

そば処弁天さんのそば

ちなみに行ったのは平日の11時半頃だったんですが、けっこう混んでいました。人気のお店みたいです。

本当は、蕎麦処弁天さん近くの湧き水「弁財天の水」にも行きたかったんですが、近くに車を停められそうな場所がなく、残念ながら諦めました。

とりあえず弁財天の水を使ったお蕎麦は食べられたので、良い作品が作れますように…!

※ここに行くまでの道はけっこうぐねぐねの山道ですので、行かれる方はご注意ください。

龍神水(子安神社)

山辺町子安神社(龍神水)

2番目に訪れたのは龍神水!
正確に言えば、子安神社という神社の境内にあります。「里の名水・やまがた百選」に選ばれており、龍神様が飛来したという謂れがあるんだとか。

冒頭の雨の話でもわかるとおり”龍”と聞くだけでワクワクする人間なので、下調べでこの名前を見た瞬間Cさんに「ここ、ちょっと気になるんですが…!」とLINEしていました。

山辺町子安神社の龍神水

良い感じの龍の口から水が出ています。

一応、飲むこともできるようだったのですが、雨も降っている中だったので飲むのはやめておきました。かわりに、「良い作品が作れますように…」と、作品を生み出す両手に水をかけておきました。

 

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ラベンダー園

ラベンダー園は、晴れていたらきっと一面のラベンダーを見渡せて綺麗だったんだろうなぁ、という感じの場所でしたが…

山辺町ラベンダー園

今回は霧でとっても幻想的な雰囲気になっていました!

別の場所には紫陽花も。

山辺町ラベンダー園の紫陽花

…この紫陽花、なんか大きくないですか?
すごく小人が乗りやすそうなサイズなんですけど。

玉虫沼

最後に訪れたのは玉虫沼。

実はラベンダー園に向かう時に、車の窓からそれらしき場所が見えるはずだったんですが、霧で真っ白。「行っても霧でなにも見えないんじゃ…」と行くのをやめようという話になっていました。
でも、ラベンダー園を楽しんで帰ろうとしたら、「…なんか、霧が晴れて来た…?」ということで、ダメ元で行ってみました。

霧がかかった山辺町玉虫沼

行ってみたら、多少霧はあったものの、見て楽しむには十分。
むしろ霧で雰囲気のある感じに。

しかも!眺めているうちにだんだん霧が晴れてきて、よく見えるように。
霧に包まれた状態とよく見える状態、2つとも楽しむことができて本当にラッキーでした!

霧が晴れた山辺町玉虫沼

よく見えるようになった沼の色は、名前の通りの綺麗な玉虫色。

ちなみに玉虫沼には「玉虫姫」という伝説があり、簡単にまとめるとこんな感じです↓

昔々、「玉虫」という娘がいた。
働き者で人気があり、殿様にも気に入られていたが、それを妬んだ女中たちが玉虫の炊いたご飯に蛇を入れ、「玉虫の炊いた釜の中に蛇が入っていた」と言いふらした。
この話が城中に広まり、いたたまれなくなった玉虫は夜中に城を抜け出して沼に訪れ、そこに浮かび上がった行方知れずの父の姿に引き寄せられるように沼に入って行った。
それから二度と玉虫の姿を見たものはいなかった。

あるいは、

玉虫という美しくしとやかな娘が、殿様に気に入られて城勤めをすることになった。
城で殿様からも奥方からも気に入られた玉虫は御膳部役という大役を仰せつかった。
大役をはたすために玉虫が神前に祈願したところ、蛇を一匹授かり、「この蛇を使うとうまく飯が炊ける」と告げられた。
玉虫の炊いたご飯は大変おいしく殿様にも気に入られたが、「殿様に蛇飯を食べさせている」と悪意ある噂がたった。玉虫を気に入っていた奥方があらぬ噂を消そうと厨に忍び込み、玉虫の炊いた釜を開けると、白い飯の上に蛇がとぐろを巻いて湯気を立てていた。その夜、玉虫の姿は城中から消え、翌日、沼に浮いていた玉虫が見つかった。

みちのく悠々漂雲の記さんのwebサイトを参考に要約させていただきました。

ちなみに5月の玉虫明神の縁日の朝には、玉虫が箒で水面を掃いている姿を見ることができるという話もあるそうです。
私はこのお話を聞いた時、水面の上を掃き清める玉虫姫の姿を想像しつつ、ついでにそのまわりでわらわら遊ぶ小人たちもうっかり一緒に想像してしまいました。

伝説は悲しいお話ですが、水面を掃き清めるっていう発想はとても綺麗で良いですよね。

龍神様が演出してくれた山辺町観光

今回の観光は、本当に雨と霧が絶妙に良い演出をしてくれました。

出発時に「せっかくのお出かけなのに…」なんて思ってすみませんでした!
神様からの歓迎の演出(雨と霧)のおかげで、とっても素敵な観光になりました。

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